この間伯父の家に遊びに言った時の事です。
伯父には子供、つまり私のいとこにあたりますが6歳になる息子がいます。
その日は親族が何人か集まって久しぶりにご飯を一緒に食べました。
食後まったりしているとその6歳のいとこがお絵かきを始めました。
私も趣味で絵を描く事があるので、いとこと一緒にお絵かきをすることになりました。
うちの家系は趣味で絵を描く人が多く、いとこも子供ながらに中々の絵を描いていたので感心しました。
その流れで、その場にいる親族の似顔絵を描く事になりました。
私も一緒に描いていたのですが、人の似顔絵と言う物は中々に気を使いますね。
ちょっと美化するくらいが喜んでもらえると思って、キラキラ度をアップさせた親族を描きました。
いとこも同じように描いていたのすが、さすがに子供は正直と言うか私の似顔絵よりある意味忠実に描いていました。
そして次の被写体はAおじさん。
そこで私はちょっと困ってしまいました。
そのAおじさんは特徴がある人なのですが、その特徴と言うのが…薄毛なのです。
正直言えば忠実に頭さえ描けばAおじさんと誰もが言うでしょうが、もしかしたら薄毛を気にしているかもしれない!と思い、私が描いたAオジサンは心もち頭が豊かになりました…。
そして私が描いた絵を見たいとこが
「えー!Aおじちゃんもっと頭禿げてるよ!」
と言った時にはオイオイオイ!と思いました。
周りはおじさん含め大爆笑でしたが、私は苦笑いです。
内心ではいとこの意見に「もっともだ!」と思いましたが、表面上では「そうかな~?」などといってごまかします。
そしていとこが描いたAおじさんは完璧にAおじさんでした。
いやむしろ薄毛を強調しすぎて完璧にハゲている所に子供の正直さを見ました。
ちょっと未来予想図すぎやしないか!?とひやひやしましたが、場は盛り上がっていたので流石としか言いようありません。
いとこの絵を見ていて、私も昔はこんなに正直だったのかなぁと過去の自分を振り返りました。
確かに子供の頃に描いた絵と言うのは、ほくろの位置まで描いていたり、綺麗に見せようという邪な気持ちが一切ない純真な絵ですよね。そこから大人になるにつれ社交辞令を身につけ…段々変っていくのだな、といとこのハゲたおじさんの絵を見ながらぼんやり思ったのでした。